housoku-thum

【要注意】心霊スポットで起こるある法則とは

2016年10月29日

『法則』 福谷修

-恐ろし屋厳選怖い話-
~恐ろし屋 怖い話シリーズ~
今はメジャー作品の撮影も手がけるカメラマンのE氏。
最近はさすがに断っているが、駆け出しの頃は、バイト感覚で心霊ドキュメントを数多く撮っていた。
当然、廃墟や事件現場にもよく行ったという。
「僕は怖がりだから本当は行きたくないんだけどね。おかげさまで、これまで大きなケガや災難、トラブルに巻き込まれたことはない。ラッキーと言えばラッキーだったと思う」
長年の経験と勘だろうか。本当にやばい場所はなんとなくわかるらしい。
「もちろん入った瞬間に『やばいな』って思うことはあるよ。
あと、やばい場所はすぐに機材の調子が悪くなる。よく聞くだろうけど、本当の話。でも、すぐにわかるようなケースは実は少なかったりする」
他に見分けるコツがあるのだろうか。
「笑われるかも知れないけど……僕がいつも確認するのは弁当。ロケ弁ね。
昼や夜、業者から届けられたロケ弁の味を一口確認する。やばい現場だと弁当の傷みが早いんだ。
そういう場合は、監督やプロデューサーに言って、弁当はもったいないけど廃棄して、食事はお菓子で我慢してもらう。
『えっ、ここが?』っていう、一見何でも場所が意外とやばかったりするんだ」
呪いやたたりのような心霊的な怖さもさることながら、傷んだ弁当を食べて、お腹を壊しても、廃墟でははまともなトイレもない。
スケジュールをこなして、効率の良い撮影をするためには、そうした判断が作品のクオリティを左右するという。
「やばいと判断したら無茶はしない。それでも、やっぱりそういう場所では、あまり工夫しなくとも、不気味というか、雰囲気のある、いい画が撮れるんだ。
ただ、終わった後は、スタッフで必ず手を合わせて『ありがとうございました』と一礼する。
逆に、一見曰くありげな廃墟でも、なんでもないと判断したら、多少ハメをはずしても大丈夫だったな」
事実、E氏が「安全」と判断した廃墟で、その後、知り合いが、セクシー女優を使って、かなりきわどい撮影を行ったが、全くトラブルは起きなかったという。
「逆に、以前、ある廃マンションで撮影中、弁当のご飯がいつのまにかうっすらと緑色に変色して、変な臭いを放ち始めたことがあって……。
こりゃ、いけないと早々に切り上げたんだけど、その後に、たまたま知り合いの会社が撮影やったら、案の定、帰りに高速道路で事故っちゃってね。
あの時、忠告しておけばって、今でも反省しているよ」
-終-
fukutani-thum2
多部未華子&安めぐみ主演の映画「こわい童謡」や、NintendoDSのホラーゲーム「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」等、ホラー作品の監督・脚本を多数手がける。映画監督デビュ...
続きを読む

コメントをどうぞ!